DeNA東克樹投手(28)が、29日の広島戦(横浜スタジアム)で2年ぶり2度目の開幕投手を務めることが7日、発表された。

東は昨季、16勝3敗、防御率1・98の好成績で最多勝と最高勝率の2冠を獲得。エース今永昇太投手(30)がカブスに移籍、10勝を挙げたトレバー・バウアー投手(33)の去就も不透明で、東の開幕投手は必然的だった。

この日、横浜スタジアムでの指名練習後に三浦監督と取材に応じ「前回、同じカープ戦でしっかり結果を残すことができなかったので、チームを勢いに乗せるためにも第1戦勝ちにつなげる投球ができれば」と決意を込めた。

開幕投手を伝えられたのは、キャンプイン前日の1月31日だった。ホテルでのスタッフミーティング後、三浦監督の部屋に呼ばれ「今年は開幕任せたぞ」と言われた。「僕自身も自主トレの段階からシーズンを見据えて調整してたので、言われた時は覚悟に変わった」と受け止めた。

キャンプ中から開幕投手について、三浦監督は「決まってないです」と繰り返したが、この日は報道陣に「うそ、言ってました。すみません」と笑顔で謝罪すると、会見場に笑いが起こった。

東は「妻に伝えました。他にも伝えましたけど、言わないでねと。記者さんから投げる度に『開幕は?』と言われたので、やっとその呪縛から解かれます」と笑った。

東は2月23日のヤクルト戦で2回無安打無失点で4奪三振、3月2日のソフトバンク戦では3回3安打無失点で3奪三振と順調に調整。初めて大役を務めた22年の開幕戦は広島相手に6回途中4失点で敗戦し、悔しさをにじませたが、2度目の挑戦でチームと三浦監督就任後初の開幕勝利をプレゼントする。

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