左肘手術からの復活を目指す中日大野雄大投手(35)が、開幕ローテ入りへ順調な仕上がりを披露した。

先発でオープン戦2度目の登板を迎え、4回を1安打無失点。最速は142キロで、54球を投げ切るまで球速に大きな変化はなかった。宝刀ツーシームを交え、広島打線をシャイナーの二塁打のみに抑えた。左腕は「予定したイニング、球数を消化できて良かった。今日は打ってもらおうとマウンドに上がった。打ってもらわないと球数も減らない。シーズンを通して大事にしたい」と満足そうに振り返った。

昨年は1試合に投げただけで4月に左肘遊離軟骨除去手術を受けてシーズンを終えた。前回3日ヤクルト戦(バンテリンドーム)でマウンドに復帰し、2回無失点。今回は2四球を出し「ノー感じの四球は全然良くない。微調整する」と課題も感じ取った。ここまで2試合をこなし、開幕までの実戦登板は2試合前後。ただ14年目を迎える竜のエースに焦りの色は全くなかった。

また、1日に他界した漫画家・鳥山明さんにも言及した。小学生時代に母親から「ドラゴンボール」全巻を購入してもらい「無我夢中で読んだ。指をおでこに当てて、瞬間移動でハワイに行こうとしました」と懐かしそう。2歳の長男を持つパパは「幅広い世代が大好きな漫画。将来、読ませたい」と話した。【伊東大介】

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