昨季新人王右腕のオリックス山下舜平大投手(21)が、開幕に向けた総仕上げを終えた。

26日のウエスタン・リーグが雨天中止となり、京セラドーム大阪で開催された阪神2軍との練習試合に調整先発。送球間など不運な形も含んで2失点したが、7回2安打とまずまずの内容で終えた。

「課題をクリアした部分もあったし、最後はいいイメージで終われたので良かった。真っすぐでカウントが取れるのは分かったので、あとは(ストライク)ゾーンで変化球も勝負しながらやっていけたら」

前回19日DeNA戦ではクイックが遅く2盗塁されたが、今回は「目標にしていた数字も出ていた」と納得顔。前回と同じ99球ながらDeNA戦は5回途中、今回は7回を投げ終えた。カーブなど変化球の精度も向上し、この日の最速は157キロを計測した。

中嶋監督は「求めているものが高いとしたら、そこをクリアしたかと言えば全部じゃない」と、ハードルを高く設定しているだけに少し不満そう。山下自身も「1戦ずつ課題はある。我慢強くやっていけたら」と成長を誓った。開幕2カード目の初戦、4月2日西武戦での今季初登板が有力視されている。リーグ4連覇へ「火曜日の男」として期待は大きい。【大池和幸】

【関連記事】オリックスニュース一覧