オリックス宮城大弥投手(22)が球団左腕3人目の開幕戦勝利を目指す。28日、ソフトバンクとのシーズン初戦に先発することが発表された。自身初の開幕投手。「楽しみと、不安と、緊張と。たくさんありますけど一生懸命やろうと思います」。京セラドーム大阪での会見では、入り交じる感情を隠さず語った。

球団左腕で開幕白星を手にすれば、96年に日本ハムを1-0で完封した星野伸之以来28年ぶり(星野は92年も開幕勝利)。54、57、60年と勝った梶本隆夫を含めて史上3人目となる。「チームに勢いをつけられるように。ハイクオリティースタート(7回以上、自責2以下)だったり、高いところを目指したい」と意気込んだ。

公私とも仲の良かったエース山本由伸がドジャース移籍。その影響は今は「あまり感じない」という。「仕方ないというか、いないので。今いるメンバー全員で」。先頭に立って大きな穴を埋めにかかる。中嶋監督からは1週間前の22日阪神戦を投げ終えて伝えられた。「『言わなあかんの』みたいな感じで言われました」といい、交わした握手から期待が伝わってきた。

開幕投手を志願し続け、いざ実現する。「うれしい反面、言ってきたからにはというプレッシャーもある。すごくいい経験になるし、いいスタートが切れたら」。4年ぶりの本拠地開幕で前売りチケットは完売。ファンの大声援を受け、若き左腕が球団46年ぶりリーグ4連覇を目指す戦いの先陣を切る。【大池和幸】

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