ヤクルトが、敵地で2連敗を喫し、開幕2カード連続勝ち越しとはならなかった。1点リードの8回から2番手・清水が登板したが、先頭に左翼線への二塁打。そこから2死を奪ったが、2死一塁で四球を与えると、2死一、二塁で同点の適時打を浴びた。4年連続50試合以上登板の男が、これで2戦連続の負け投手。「自分の中であそこで流れを止めて終われれば一番良かったんですけど。そこで、引き続きで四球を出してしまったのがやっぱり痛かった。そこはほんと修正しないと、ここから引きずってしまうので、また修正して次のカードに臨みたいと思います」と振り返った。

3番手の「左殺し」嘉弥真は、左にやられた。2死一、三塁から代打・松山を迎えたが、右翼への2点適時二塁打を喰らった。次打者の矢野にも右前へ適時打を許した。「(松山は)追い込んでからのスラ(スライダー)だったので、もうちょっと外のしっかりバットに当たらないところに投げればもっとどうにかなっていたのかなと思いますけど、当たるところにいってしまったので、それからまた連打が続いて試合を決めてしまったのでちょっともったいないと思います」と反省の言葉を並べた。

先発の高橋が7回5安打2失点(自責0)と粘りの投球。それだけに、その後を継いだ職人の清水、嘉弥真で勝ち切りたかった。高津監督も「まあ清水を出したことは、特に間違いじゃないと思いますけどね。その後、止められなかったというところは、僕のちょっと判断ミスもあったかなと思いますね。(嘉弥真は)1人抑えてほしいと思って、指名はしているんですけどね。なかなか簡単じゃないですね」と奮起を求めた。「先発があれだけ投げたので、今日は逃げ切らなきゃいけないゲームだったと思いますね。いろいろなところでちょっと、悔いが残るというか、そんなゲームですね」と指揮官は顔をしかめた。