阪神が首位中日を相手に今季初の引き分けに終わった。バンテリンドームでのシーズン初戦で勝利すれば18年以来6年ぶりだったが、延長戦をものにできなかった。

中盤まで劣勢が続いた。打線が中日先発の柳を前に沈黙。2回1死から佐藤輝明内野手(25)が放った右翼への二塁打、5回2死から坂本誠志郎捕手(30)がマークした中前打のみと、7回まで散発2安打に抑え込まれた。

今季3度目の先発で初勝利を目指した青柳晃洋投手(30)は好投を続けるも、打線の援護に恵まれず。4回先頭の田中に右翼への二塁打を浴び、無死一、三塁から三ゴロの間に先制点を献上。7回に先頭の中田から連打で2死一、三塁とされ、最後は村松に初球を捉えられ、2点目の左前適時打を許した。

しかし、2点を追う8回。2死二、三塁の好機で、打席に立った近本光司外野手(29)がカウント1-2と追い込まれたところから中日勝野のフォークを打ち返した。打球は一、二塁間に飛び、二塁手田中が追いついてランニングスローを見せるも、ベースカバーに入った勝野より近本の足が勝り、この間に2人が一気に生還した。

青柳に続く投手陣は踏ん張りを見せたが、打線が中日投手陣を打ち崩すことができなかった。阪神はベンチ入り野手では「第3捕手」の長坂拳弥捕手(29)以外を使い切る総力戦も、名古屋の虎党に勝利を届けることができなかった。

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