巨人が打っても勝てない。今季最多の12安打も拙攻で2得点にとどまった。1、3、4回と連打で広島森下を攻めたが、本塁には届かず。5点を追う7回に1死一、三塁から岡本和の中前適時打で27イニングぶりの得点をもぎ取るも反撃は及ばなかった。阿部慎之助監督は「野球って不思議だなと思いながら見てたんだけどね。ヒットをこれだけ打ってもね…」と歯がゆい光景が連続した。

今季初先発の井上と大城卓のバッテリーには反省を促した。1回2死満塁から上本に投手適時内野安打で先制されると、なお2死満塁で会沢に直球を狙われて走者一掃の3点適時二塁打を浴びた。「大いにバッテリーには反省してもらって。それだけだね」と指揮官。1回の4失点が試合終盤まで重くのしかかった。

先週までの6連勝から一転、今週は5戦3敗2分けと苦戦を強いられている。12残塁で直近4試合で3試合目の2ケタ残塁に陥っている。チームの得点圏打率は1割9分5厘と低迷。この日の12安打はいずれも単打で2点は返し「だけど今日は2点とれたし、何かいいきっかけになればいいかなと思って。明日とにかく勝って戻りたいと思います」と次戦を見据えた。【為田聡史】

巨人井上(初回だけで5安打4失点で2敗目)「ヒットが続いて自分の中でもバタバタというか、のまれてしまった部分があったので、そこで落ち着いて投げることができていれば」

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