オリックスは今季初の引き分けに終わった。首位ソフトバンクとの4時間46分の戦いを終え、中嶋監督は「もう、よく分からない試合。14四死球でも負けない。でも、勝ちきれない」と首をひねった。

3点リードで継投に入った6回、まさかの展開だった。山田、阿部と経験のあるリリーフ2人が6四死球を与え、ノーヒットで追いつかれた。12回まで計14与四死球も、ソフトバンクの拙攻に助けられた。

先発の東は5回に右手中指のマメがつぶれて降板。「今日は結構しんどかったですけど、よく耐えたんじゃないかと思います」。毎回走者を出しながら粘っていただけに、6回のリードを吐き出した場面が悔やまれる。それでも、マチャドが今季初のイニングまたぎで無失点。11回はドラフト6位ルーキー古田島が3四球を出しながら何とか抑えた。勝てずとも、負けなかったことにも意味がある。

▽オリックス福田(4回モイネロから適時二塁打を放ち、出場8試合ぶりの打点)「球の強さに負けないように打ちにいきました」

▽オリックス山田(6回に4四死球を与えて追いつかれるきっかけをつくり)「ブルペンとは違いがなかったけど、途中、おかしくなってしまった」

▽オリックス阿部(6回に2四球を与えて押し出しで同点とされ)「東に申し訳ない。あの1イニングで試合をつぶしてしまった」

▽オリックス・マチャド(今季初のイニングまたぎで2回無失点)「いつでも自分の投球ができるように準備していくだけ」

▽オリックス古田島(ドラフト6位右腕は11回に3四球でサヨナラ負けのピンチを背負うも無失点で切り抜け、帽子を取ってガッツポーズ)「比嘉さんに、毎日が(負けたら終わりの)都市対抗だと思って行けと言われてました」

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