パ・リーグ首位のソフトバンクに20年ぶりの「10勝カルテット」が誕生した。上沢直之投手(31)が敵地ロッテ戦に先発し、6回4安打1失点。有原、モイネロ、大関に次いで21年以来4年ぶりの2ケタ勝利を達成した。4投手が2ケタ勝利は斉藤和巳(現3軍監督)らが成し遂げた05年以来で、8月までの達成は南海時代の65年以来60年ぶり。チームは2連勝で70勝に到達し、2位日本ハムとの1ゲーム差をキープした。
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ソフトバンクが独走優勝を果たした昨季でも達成できなかった快記録を成し遂げた。上沢が4年ぶりの10勝目をマークし、有原、モイネロ、大関を含む4投手が2ケタ星に到達。ソフトバンク元年の05年に斉藤、和田、杉内、新垣が果たして以来の「10勝カルテット」が20年ぶりに誕生した。
6回4安打1失点。走者なしでクイックを混ぜるなど相手を惑わせて力投した。「(藤原らは)足を上げるバッター。タイミングをずらしながらの方が抑えられる確率が上がる」。直球も150キロを連発してねじ伏せた。「スピードも出ていた。前の登板の方が感覚的には良かったんですけど、出力は出ていたので良かったかな」と手応え十分のマウンドだった。
31歳の上沢。20年前は「ギリギリ野球を始めていないぐらいだと思う」と白球は握っていなかった。斉藤和巳らは「ゲーム(の世界)では使っていた。その4人を使いたいがためにホークスを使っていた。そんな記憶がありますね」と懐かしそうに話した。
「野球をやっていなかったので誰がエースなのか分からなかったんですけど、誰を使ってもすごかった」。8月までの「10勝カルテット」は65年の皆川、林、スタンカ、新山が10勝して以来、実に60年ぶりだ。「勝ち星は正直気にしていないんですけど、こういう形でできたのはよかった。引き続き頑張りたい」と引き締めた。
有原、モイネロ、大関は8月9日~11日の日本ハム3連戦で10勝目をあげた。しびれる首位攻防戦で投げる3人の姿を見て悔しい思いをしてきた。「交流戦過ぎたぐらいからすごく迷惑をかけていた。なんとか早くチームの力になりたいと思っていろんなことを試していた。今はこうやってしっかり結果につながって良かったなと思います」。チームも2連勝で2位日本ハムとの1差をキープ。上沢の存在感は日に日に増している。【只松憲】



