大相撲裏話

199場所目の「昭和の男」華吹、現役を続けるワケ

現役唯一の昭和入門、史上最多199場所目を迎えた西序ノ口4枚目華吹(はなかぜ、48=立浪)が、3つ目の元号となる令和の土俵に上がった。年齢が3分の1の16歳松ケ島に、土俵際まで押し込まれたが上手投げで逆転。先場所は7戦全敗で2場所ぶりの白星を挙げた。それでも取組後は表情を変えず、新元号を迎えた心境も「何もありません」。どんなに質問されても「すみません。しゃべらないようにしているので」と、昭和の力士らしく口数は少なかった。

松ケ島(手前)を上手投げで破る華吹(撮影・河田真司)
松ケ島(手前)を上手投げで破る華吹(撮影・河田真司)

中学を卒業する86年(昭61)3月春場所で初土俵を踏んだ。同期の巌雄は前頭筆頭まで出世して19年前に引退後、現在は山響親方として日本相撲協会の理事を務める。一方の華吹は最高位三段目で、通算641勝719敗13休。序ノ口で取るのは88年(昭63)7月の名古屋場所以来、31年ぶりだった。33年以上相撲を取っているが、場所ごとの手当以外、プロとしての正規の収入はゼロだ。

それでも現役を続ける理由は何か? 華吹より1年遅れて入門、現在は師匠となった立浪親方(元小結旭豊)は「文化や伝統を継承してほしい思いも記録へのこだわりもあるのかもしれない。この年齢まで、すごいこと」と代弁。2月に亡くなった双羽黒が横綱昇進前に入門した生き字引は、令和でも勝ち越しを目指している。【高田文太】

通算在位10傑
通算在位10傑

取組を見るだけじゃ分からない、日刊スポーツの大相撲担当記者が土俵周辺から集めてきた「とっておきネタ」をお届けします。

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