ボクシング元5階級王者フロイド・メイウェザー(42)が13日、都内で会見を開き、今後日本で展開するビジネスや自身のエキシビションマッチについて語った。

メイウェザーは次の対戦相手について、「今のところ1人も決定していない」と話したが、会見の司会を務めた巌流島プロデューサーの谷川貞治氏によれば日本人、外国人含めた数人のキックボクサー、総合格闘家と交渉中で「かなりいい相手」。早ければ秋にも、パートナー関係のあるRIZINか、自主興行のリングで異種格闘技のビッグマッチを行う可能性がある。会見前には、期待されるマニー・パッキャオ、村田諒太ら現役選手とのエキシビションマッチは考えていないと事前に説明がなされた。

会見は午後1時半開始だったが、メイウェザーは1時間遅れの午後3時に到着。報道陣には「申し訳ない。まだ、時差ぼけがあって」と丁重におわびした。今後は日本に設立した「TMT JAPAN」と協力しながら、格闘技イベント開催だけでなく、日本で宝石、時計販売、飲食店経営、リゾート開発などを手がけていく。「日本を中心にアジアでビジネスをしていく。だから日本に家を持つのは当然」と日本に居を構える予定があることを明かした。

また、会見会場には19日に幕張メッセでボクシングトリプル世界戦を行う井岡一翔(30)、京口紘人(25)、吉田実代(31)も訪れた。3人は直前に渋谷109で公開調印式に臨み、そのままメイウェザーに会うため移動。まさかの待ちぼうけをくらったが、4人とも笑顔で記念写真におさまった。

世界戦を控える3人との会談は非公開だったが、メイウェザーは「世界に通用するボクシングのアドバイスをしました」。遅刻はしたものの、最後までにこやかに誠実な対応をみせた。