元3団体統一ヘビー級王者タイソン・フューリー(31=英国)が大流血しながら世界前哨戦に勝利した。

WBA同級4位オット・ウォーリン(28=スウェーデン)との世界ランカー対決に臨み、3-0(118-110、117-111、116-112)の判定勝利を収めた。通算戦績でフューリーは29勝(20KO)1分け、ウォーリンは20勝(13KO)1敗となった。

フューリーは3回に相手パンチを浴びた右目上をカットし、右目周囲は流血に覆われた。視界が遮られ、6回終了後にはドクターチェックも入るなどTKO負けの可能性もあった。そのため、中盤以降は積極的な攻撃を続けた。9回以降はパワーで押しまくった展開だった。試合後、治療のために会見を欠席するなど傷口は深かった様子だ。

18年12月、フューリーはWBC同級王者デオンテイ・ワイルダー(米国)に挑戦し、引き分けた。ベルト奪取はならなかったものの、ヘビー級戦線に大きな存在感を示し、ワイルダーとの再戦の機運が高まっていた。これで世界前哨2戦を連勝で終え「デオンテイ・ワイルダー、次はお前と戦いたい」とリマッチを要求。来年2月22日、米ラスベガスで再戦が組まれる可能性があるという。現在、フューリーはWBC2位、IBF6位、WBO2位にランクしている。