ボクシング2団体統一バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、世界最速3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)との将来的な対戦を口にした。

5日、都内のホテルで行われたWBO(世界ボクシング機構)年次総会のフィナーレとなる表彰式でロマチェンコと初対面。檀上でガッチリ握手を交わした。「リスペクトを込めてオーラがありましたね」と第一印象を口にすると身長差がほぼない4階級上の3団体統一ライト級王者との将来的な対戦に言及。「今は階級も違うし、現実的ではない」と前置きした上で「将来的な対戦はなくもない。そういうイメージで少し見ていました」と、ライバル心もチラリとのぞかせた。

現在、米老舗ボクシング専門誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強選手)のランキングで2位がロマチェンコ、3位に井上が入っている。表彰式前に取材に応じたロマチェンコは「あまり詳しくないが、早い時間でKOする選手。(WBSS決勝の)ドネア戦はハイライトで見ました」と口にしていた。