SKE48荒井優希が赤井沙希とのコンビ「令和のAA砲」でのラストマッチに挑み、愛野ユキ&宮本もか組に勝利後、11月に引退する赤井とのシングルマッチを希望した。メインで勝利後にマイクを取り「最後に1つだけわがままを言っていいですか?」と切り出し「私と最初で最後のシングルマッチ、よろしくお願いします」と語りかけた。赤井の承諾を受け「たくさん吸収したものをぶつけたい」と意気込んだ。

ミニライブを行い、SKE48メンバーと4曲を熱唱するなど、お膝元の名古屋で、試合前から存在感を見せつけた。「見せてもらった景色がたくさんあった」という赤井と組む最後のリング。気迫あふれる攻防に会場もヒートアップしていった。連係技もしっかり決めた。愛野にダブルの串刺しビッグブーツをさく裂させ、さらにダブル新人賞(二段式顔面蹴り)も成功。その後赤井が宮本から3カウントを奪い、有終の美を飾った。

「まだ実感が湧かない。思っていたよりさみしいかも。プロレス人生の中で赤井さんと組めた時間があって幸せ」と涙ながらに感謝した。その上で「今日は余韻を楽しんで、明日から対策を考える」と最後の一騎打ちへ、前を向いた。

昨年から赤井と組み始め、7月に自身初となるプリンセスタッグ王者に輝き、3度の防衛に成功した。今年5月に赤井が引退を発表。7月には赤井と似ているとされる、沙希様との初対戦で赤井から伝授された新人賞を披露した。7月のシングルトーナメントでは3年目で初となる初戦を突破。得意技であるFinallyの精度も上がり、シングルでも実績を残した。

赤井との対決を前に「成長した姿を見せるのは当たり前。これからの可能性を感じてもらいたい」と意気込んだ。「赤井さんを超えたい」。大好きなパートナーに最後は成長した姿を見せ、勝利で送り出す。