大関貴景勝(23=千賀ノ浦)が27日、新型コロナウイルスの影響により開催が危惧される大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)について、複雑な心境を語った。

「(開催可否を決める臨時理事会が行われる)3月1日まで現役の力士は体を作っていくしかない」と話し、選択肢にある無観客について「お客さんあっての相撲と思っている。自分がとやかく言う問題ではないが、モチベーションが難しい」と力士の思いを代弁した。

兵庫県芦屋市出身の貴景勝にとって、春場所は「ご当所ですよ。毎年、いい影響を与えてもらっている」と大事にしている場所。それだけにファンに相撲を見てもらいたい思いは強い。

この日は同じ部屋の隆の勝、貴源治と10番で8勝2敗。「やるかやらないかフワフワした気持ちだが、やるべきことをやるしかない」と気持ちを込めた。