東序二段11枚目の尊富士(23=伊勢ケ浜)が、7戦全勝で序二段優勝した。西序二段40枚目の大青山(22=荒汐)との全勝対決を押し出しで制した。「自分の納得する相撲ができていなかった。勝った実感がわかない」と不満の残る内容になったが、序ノ口に続く優勝。昨年9月の秋場所で初土俵を踏んでから、いまだ無敗をキープしている。

尊富士は「1勝、1勝、大事に勝っていこうと思って、丁寧にいこうと思いました。優勝は素直にうれしいんですけど、また一段と強くなって優勝したい気持ちでいっぱいです」。同部屋の横綱照ノ富士からは「しっかり優勝してこい」とはっぱをかけられ、見事にそのゲキに応えた。「終わってすぐ連絡したいです」と声を弾ませた。

好スタートを切った今年の目標については「大きく言えば、今年中には関取を目指すのが一番。活躍するためにプロの体作りを来場所に向けてしっかりしたい」。関脇の豊昇龍や日大時代の同級生の川副との対戦する日を心待ちにし、「早く当たって、もっと大相撲を盛り上げたい」と話した。