大関経験者の前頭御嶽海(30=出羽海)が、同体取り直しの末、通算400勝の節目の白星を挙げた。

ともに大学卒業後に入門した、同学年の北勝富士との最初の一番は、引いたところを押し込まれたが、土俵際で粘って同体。「救われた。99%負けたと思った」と、九死に一生を得た。取り直しの一番は左を差して寄り倒した。「同級生で小さいころから切磋琢磨(せっさたくま)してきた。負けられない意地があった」と胸を張った。節目の白星には「まだ400勝かという感じ。負けすぎた」と、大相撲人生を振り返った。

顔が似ている縁から「どすこいポーズ」を披露していた、プロ野球西武の山川穂高内野手についても初言及した。山川と知人女性のトラブルが週刊誌で報道され、御嶽海は「(インターネットなどで)『西武の御嶽海』と書かれていたから何事かと思った」と驚いたという。被害届を提出した女性に配慮しつつ、山川についても「今後どうなるのか」と、気に懸けていた。

大相撲夏場所全取組結果