日本相撲協会は21日、元幕内千代の国(33)の現役引退と年寄「佐ノ山」襲名を発表した。同日に理事会を開き、承認した。

千代の国は、西十両9枚目だった5月の夏場所10日目から両膝のケガで休場。名古屋場所は西幕下5枚目で初日から休場していた。今後は、九重部屋の部屋付き親方として後進の指導に当たる見込み。

千代の国は2006年夏場所で初土俵を踏み、11年名古屋場所で新十両。12年初場所で新入幕を果たした。最高位は東前頭筆頭。突き押しを得意とし、幕内在位34場所で敢闘賞2度。金星を1個獲得した。

また同日付で、佐ノ山親方(38=元幕内天鎧鵬)は年寄「北陣」を襲名、北陣親方(32=元関脇琴勇輝)は年寄「荒磯」を継承・襲名。荒磯親方(66=元大関若嶋津)は退職した。荒磯親方は65歳の定年を昨年1月に迎えた後、再雇用制度により参与として在籍してきたが、再雇用の期限を残しつつ、協会を離れる決断をした。