東幕下4枚目の石崎(24=高砂)が、3連勝で勝ち越しに王手をかけた。西幕下筆頭の天空海を、鋭い立ち合いから押し込み主導権。土俵際で、苦し紛れの相手の投げにも腰を割って対応した。投げの打ち合いとなったが、倒れ込んだ際に顔に砂をつけるほど“手をつかない”という意地を見せ、すくい投げで制した。「立ち合いで先手を取ることができた。土俵際で(相手が)投げにくるのは、分かっていた」と、顔についた砂もはらわず、胸を張って振り返った。

西幕下筆頭だった先場所は、3勝3敗で迎えた七番相撲に敗れ、負け越した。自身よりも番付が低かった夢道鵬が先場所、4勝3敗で新十両昇進を決めており、仮に先場所で勝ち越していれば、新十両に昇進していただけに「悔しかった」と、本音を語った。そんな雪辱の思いの強さが空回りした格好で、今場所は黒星発進。先を見据えていた心中を察した兄の前頭朝紅龍に「1番1番、頑張れ」と言われ、目の前の一番に集中する基本に立ち返り、白星を重ねてきた。

その朝紅龍も今場所は、前日6日目まで5勝1敗と、好調を維持している。石崎は「兄も調子がいいし(大けがから再起した大関経験者の)朝乃山さんも戻ってきたし、部屋が新しくなって(2月に部屋開き)、部屋の雰囲気はいい。部屋を盛り上げられたら」と力説。兄弟関取誕生は目前だ。

まずは勝ち越して、新十両昇進の権利を得て、そこから白星を重ねていけば、昇進の可能性は高まる。初土俵から6場所目。現在はざんばら髪だが、来場所には、まげを結って出場できる見込み。新十両場所を初のまげ姿で臨み、自らの昇進に花を添えるつもりだ。