SKE48大場美奈(27)の初主演舞台「ハケンアニメ!」が12日、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで初日を迎える。東京では31日から紀伊国屋ホールで上演。このほど日刊スポーツの取材に応じ、意気込みを語った。

アニメを愛する仕事人たちの感動物語で、アニメ制作会社に入社したばかりの制作進行担当の新人社員を演じる。主演にも驚いたが、紀伊国屋ホールというステージに驚いた。元SKE48松井玲奈(28)の卒業後初舞台が同ホールだった。「自分が同じレベルをやるということは単純にすごいなと。すごい人たちがやるという基準だったので、放心状態でした」。

アイドルと芝居は全く別次元のものだという。「アイドルには音があって引っ張ってくれるけど、お芝居はそれがない。自分で出さなくてはならない」。だが、稽古で日々“役者”大場美奈は成長した。「ちょっとずつですけど、少なからずいろんなものを吸収して、成長できていると思います」と自信をのぞかせた。

初座長公演になるが気負いはない。SKE48ではチームK2でリーダーを務める。そこで培ったリーダー論がある。「リーダーだからと無理して迷惑をかければ信頼度がなくなっていくだけ。いかにこの人の言うことなら聞きたいと思ってもらえるかが大事だと思うので、できないことはできないと言います」。

映画「地獄少女」(11月15日公開)にも出演し、夢に掲げる女優としての活動が増えている。SKE48ではバラエティーで走る須田亜香里(27)がいるが、大場は芝居で走る。「背中を後輩に見せたいし、それが可能なことを自分で体現したい」と宣言した。【川田和博】