数日前、X記者に「原稿は夏休みの宿題のように最後までためず、取材が終わり次第、どんどん書いて出してくださいね」と下から目線で恐る恐るお願いしたら、「じゃあ言わせてもらいますけど、『Hデスク日誌』もここ4週間くらい記事を更新してないでしょ? さぼってるんじゃないですか? あなたの日常生活における怪しい活動から見て、ホントは書くことが結構あるはずですよ。なのに全然書いていない。私たちに“早く書け、書け”とせかすくせに、自分はどんどん原稿を先延ばしにしている。あなたこそ“夏休みの宿題を8月末までやらない男”そのものじゃないのか。はっきり言って、何の説得力もないですよ! まあ、別に『Hデスク日誌』が更新されなくても誰も困らないですけどね…うひゃひゃひゃひゃ~~~!!!」と指摘され、ぐうの音も出ず、「す、すいません…。おっしゃる通りでございます」と屈辱の全面降伏をしたのである。

というわけでそろそろ日誌を更新しないとまずくなってきた雰囲気もある中、気を取り直して、結局今回も、誰からも求められていない「新宿から望む富士」シリーズ第5弾。前回は7月26日、梅雨明け直前の雄姿をアップしたが実は昨日(10月5日)、久しぶりに富士山が新宿エリアからくっきり見えた。

なぜ、「新宿から望む富士」をシリーズ化しているかというと、空気が澄み切った冬季をのぞき、都心から富士山がはっきり見える日はそうそう多くないからなのだが、昨日の霊峰はまさに「初冠雪直前」の、雪がほとんどなく、ほぼ全体が黒っぽく見える、さらに貴重とも思える姿であった。

特に求められていないと分かりつつも「新宿から望む富士」シリーズ第5弾。初冠雪直前と思われる、白い雪の部分がほとんどない霊峰の姿を昨日、くっきりキャッチ
特に求められていないと分かりつつも「新宿から望む富士」シリーズ第5弾。初冠雪直前と思われる、白い雪の部分がほとんどない霊峰の姿を昨日、くっきりキャッチ

富士山の初冠雪は山梨・甲府地方気象台で観測しているが、平年は9月30日ごろと言われ観測史上、最も早い年で8月9日、遅い年で10月26日だから、もうそろそろかと思われる。ちなみに北海道・大雪山系旭岳では今年、平年より4日早い9月21日に観測されている。

そうした中、東京も一気に秋の気配が訪れている。昨日(10月5日)、都心の最高気温は夏のなごりを思わせる30.3度だったが、本日(同6日)は23.3度で7度も冷え込んだ計算だ。

季節の移り変わりは自転車移動しているとよく分かり、本日は夕方以降、半袖1枚ではかなり厳しくなり、暑がりの筆者もついに上着を着用した。今後、時折暑さがぶり返しつつも、徐々に寒くなり冬に向かっていくのであろうが、「初冠雪後」のうっすら白くなった富士山が新宿から望める日も近そうだ。

【文化社会部・Hデスク】