「ラッスンゴレライ」の軽快なリズムネタでブレークした「8・6秒バズーカー」が23日、大阪・なんばグランド花月で、デビュー11カ月の史上最速でNGK単独ライブを開いた。

 連日1~2時間の仮眠のみの状態が続く多忙の中、単独ライブの敢行。ライブ開催が決まった際には、リズムネタの先輩「藤崎マーケット」が心配し、満席にできなければ「ラッスンゴレライ封印」などと公約をさせていた。

 この日はその「藤崎-」がゲスト出演。コンビは、かつて「ラララライ体操」でブレーク後、勢いが急失速し、インターネット掲示板などで「死亡説」まで流されたつらい経験がある。858席満席となった客席を前に、トキ(30)が、田中シングル(24)はまやねん(24)に「リズムネタ廃止セミナー」と題した“公開説教”を行った。

 トキは最盛期に「1週間57本のスケジュールが2年後には3本」と振り返り、客席からは悲鳴と爆笑が交錯。「安全標語」と題して「インパクト 残した分だけ 苦労する」「懐かしい 言われた本人 笑えない」「死んだのか? 生きていますよ 大阪で」などと、2人に説いた。

 先輩の金言を得た「8・6秒-」は、睡眠時間を削り、この日は午前6時までけいこ。4時間ほどの仮眠を経て劇場に入り、開演2時間前まで、初挑戦した漫才のネタを打ち合わせた。

 懸命の集中力で、2時間近くになった単独ライブを乗り切った後輩に、「藤崎-」は「44時間寝てないんやろ? ようやった」と合格点を与えた。

 これに、シングルは「ようやったと言ってもらえました。でも、ミスが多くて、一番のミスは漫才…(100点満点の)20点です」と反省しつつも、「達成感はあります」と話していた。