女優深田恭子(32)石原さとみ(28)らを輩出した大手芸能プロダクション、ホリプロ主催のオーディション「第40回 ホリプロタレントスカウトキャラバン」の決選大会が23日、都内で行われ、京都府出身の木下彩音(あやね)さん(15)が、過去最多となる3万9072人の応募者の中からグランプリに輝いた。

 木下さんは「かわいさ」の発信力がテーマの審査で、きゃりーぱみゅぱみゅを意識した衣装でダンスを披露。漫談や書道パフォーマンスなど個性を出す候補者が多い中、奇をてらわぬアピールでグランプリを射止めた。発表の瞬間、両手で顔を覆い「うれしくて体がけいれんして、ビクビクしています」と涙を流した。

 京都市内の公立高校に通う1年生で、友人には「たぶん興味ないから…」と受験を知らせていないという。「夏休みも1度も遊べなくて、『何で遊べへんの?』と言われた。みんな気付くかな?」と、反応を楽しみにしていた。

 夢は女優で、変幻自在な演技力を持つ石原が目標だ。女優志田未来を思わせる清楚(せいそ)系で、吸い込まれるような目力が特徴。一方、テレビカメラを通して「和田アキ子さん、私をかわいがって下さ~い」と事務所の大先輩にアピールするなど、性格は天然? 気味だ。阿部七絵実行委員長は「石原さとみを超える存在。足立梨花のようなポジションを狙えれば」と、大物の予感を口にした。