14年に死去した作曲家中川博之さん(享年77)の名曲「愛をありがとう」のカバー曲を競作でCD発売した北川大介(46)らが18日、東京・港区の明治記念館で、中川さんの三回忌ディナー・パーティーを行った。

 北川にとっては、プロゴルファーを目指す道から歌手にスカウトをしてくれた恩師になる。「先生は歌詞を大切にしてメロディーを作っていた。そのメロディーを歌い継いでいきたい」としのんだ。

 5人組コーラスグループ、純烈にとっても中川さんは恩人だ。「ムード歌謡の新星」と目をかけてくれ、3曲を作ってくれた。「スターライト札幌」の発売記念イベントでは、CD即売会売り場に立ってファンに1枚ずつ売り込んでくれたという。

 この日、2時間を超えたパーティーの最後には、北川や純烈らがステージに並んで「愛をありがとう」を合唱。ムード歌謡の第一人者だった中川さんに思いをはせた。

 中川さんは作曲家生活50周年の節目の年だった14年6月に肺がんで死去。「愛-」は、夫人の作詞家高畠じゅん子さんが作詞し、中川さん自らが歌唱して09年に発売された。