4月から拠点をニューヨークに移す予定のお笑いコンビ、ピース綾部祐二(39)の計画が、トランプ米大統領誕生で暗雲が垂れこめていることが6日、明らかになった。この日、綾部は相方の芥川賞作家・又吉直樹(36)とWOWOWの連続ドラマ「リーサル・ウェポン Season1」(3月28日スタート、火曜午後10時)のアフレコを都内で行った。

 アフレコ終了後、アメリカ移住計画ついて聞かれた綾部は「行く気、満々ですが、アメリカが受け入れてくれなかったら、それまで。パスポートは万全なんですが、ビザは今、申請中で、トランプ大統領になってどうなることか」と、トランプ大統領がイスラム圏7カ国からの入国を制限する大統領令にサインして混乱しているアメリカの入国事情を憂えた。「旅行だったらいいんでしょうが、拠点を移すと宣言しちゃいましたからね。4月が駄目でも、夏、秋、せめてクリスマスはニューヨークで迎えたい」。又吉は「予定通りに春に行ってもらわないと恥ずかしいですよ」とぼやいた。

 肝心の英語力について綾部は「40歳にもなるのに、カリカリと勉強する気になれない。英語の勉強をする気で、一番程度の低いクラスから始めれば。バイトも出来ないかもしれないから、最悪、先生(又吉)から仕送りをもらわなくちゃならない。アメリカドルでいいから」。又吉が「図書カードで」とボケると、綾部は「本は読まないので」とキッパリ。「(ニューヨークまで来て)手渡しじゃなくていいから振り込みでいいから、2000ドル(約23万円)お願いします」とおねだりした。

 「リーサル-」はメル・ギブソン(61)主演の、刑事バディ映画映画シリーズのテレビドラマ化作品。綾部は殺人に絡む輸入業者、又吉はギャングの声を吹き替えた。綾部は「最終的には悪いやつなんですけど、子供の頃から憧れていた作品に出られました」。又吉は「僕はうめき声だけなんですけど、子供の頃からうめき声に憧れていたので。お互い夢がかなったということで」と笑わせた。

 声優の仕事について、綾部が「声優さんは職人さんの世界。やる度に痛感します」と話すと、又吉は「一番、プロと素人の差が出るのが、宇宙飛行士と声優」と言って、苦笑を誘った。