シンガー・ソングライター半崎美子(36)が22日、東京スカイツリーソラマチのJ:COM Wonder Studio開業5周年記念トーク&ライブを開いた。

 全国のショッピングモールを回って、地道に歌う中で観客を泣かせてきたことから“メンソン(メンタルソング)”の女王と呼ばれる半崎だが、この日は歌っている中で、感極まって目に涙を浮かべた。

 半崎にとって、J:COM Wonder Studioは、かけがえのない場所だ。音楽に目覚めて大学を中退し、19歳で上京し17年間、個人で音楽活動を続ける中、12年に開業した同所で、13年からライブを行ってきた、いわば東京の“ホームグラウンド”だ。「ここで歌わせていただくことが決まってから、何回も下見に来て、調べに調べて考えた。皆さんが親身になって協力してくれて、成り立った企画(ライブ)」と感謝した。

 4月5日にミニアルバム「うた弁」でメジャーデビューしたが、1人で活動してきた半崎にとって、「周年」の名がつくイベントは縁がなく、初めてだという。「上京17年というのはあったけれど、社会人生活をやってこず、ずっと1人で活動してきた。周年は、ただ時がたったのじゃなく、今まで一緒に戦った仲間と味わう日。初めての周年をお祝いさせていただきます」と、目に涙を浮かべながら喜んだ。

 ライブの最後には、関係者からサプライズで感謝状が贈られた。半崎は「ここでの4年間と、自らの4年間が降り積もって感慨深い思い」と言い、涙した。【村上幸将】