女優水島優(27)が、初出演で初主演を務めた映画「紅い襷」(足立内仁章監督)が公開初日を迎え、2日、都内で、吉本実憂(20)ら共演者と舞台あいさつを行った。明治初期の群馬・富岡製糸場を舞台に、日本の産業を切り開いた女性たちを描く。

 初主演に水島は「何で私? と信じられない気持ちでしたが、世界遺産の中で撮影できたのは貴重な経験でした」とあいさつした。製糸場で働く工女を演じたが「糸が繊細で切れやすく、糸取りが大変でした」。また「この映画を通し、明治初期に日本の経済が発展していたのは、工女の存在があったからということをたくさんの人に知ってほしい」と語った。

 同様に工女を演じた吉本も「富岡製糸場という実際の場所で撮影できたことを光栄に思っています。この作品を見ていただき、何かを真っすぐに頑張る大切さが伝わってほしい。また、いつかこの作品が学校の教材になったらいい」と語った。

 他に共演の木村夏子、脚本を担当した松井香奈さんも参加した。