演歌歌手一条貫太(21)が19日、都内で、デビュー曲「ふたりの始発駅」の発表会に出席した。

 一条は現役の大学3年生。「平成生まれの『昭和なボイス』」のキャッチコピーに3月7日、同曲でデビューする。日本テレビ系「全日歌唱力選手権 歌唱王」に16年、唯一演歌で出演し決勝3位に輝いた。同番組で審査員だった平尾昌晃さん、瀬川瑛子の称賛がデビューのきっかけとなった。

 Gジャンスタイルで登場した一条は初々しいあいさつをし、恋愛歌となる同曲を「経験したことがないので、想像をふくらまして歌います」とほほ笑んだ。

 歌手を意識したのは小学校6年生だった。「小学校の体育館を貸し切ってリサイタルをしたのですが、それを聞いてくれたみんなの拍手がうれしかった」。

 最初から演歌・歌謡曲だったが、そのきっかけは「ものまねでした」と明かした。「ものまね番組が好きで、コロッケさんや栗田貫一さんが歌う演歌を聞いているうちに興味を持っていきました」とほほ笑んだ。

 この日、高校1年から6年間アルバイトをしているというコンビニのオーナーからのお祝いとして「貫太」の焼き印をいれたアンパンも披露した。「名前を覚えて貰えるようにと作ってくれました。オーナーさんの心遣いです」と紹介した。

 同曲の作詞を手がけた万城たかし氏は「彼の歌を聞いてスカウトしたいと思った」といい、「井沢八郎さんの『男傘』を歌わせて、この子は歌謡史に残る歌手になると確信した」とべた褒めした。

 「太く貫いて行きたいので、これからよろしくお願いいたします」と貫太の名前にかけてアピールした。