歌手北島三郎(81)が7日夜、次男で音楽家の大野誠さんの訃報を受けて、会見を行った。以下、北島一問一答。

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--二人で飲み交わすことは

 北島 僕は酒飲みませんので、飯食いながら音楽の話をします。ものを作っているときも来てもらって、彼は楽器を弾きながら、作ったこともあります。

--亡くなるまでに電話のやりとりは

 北島 僕は電話することはまずないんですよね。そんな意味では、まさかこんな形になって。

--最後に会話したのは

 北島 正月に来たときに会って、馬の話をしたり、「馬の歌を作ってみたいな」と。「嫌いな歌だったら歌わないけど、俺の好きな歌を作ってくれや」と会話をしましたね。

--どんな言葉を贈りたい

 北島 テレパシーでいいです。旅立った空から、何か俺が困っているときにひとっぷし出るような何かを贈って欲しいなと。正直言って寂しいし、つらい。やるせない。「いつも思ってるから、お前も忘れないでね」…。3年ほど前に弟が旅立ちました。その弟にも「誠が言ったから、会ってやってくれよ」と話しました。神棚に向かってオヤジ、おふくろに「孫の誠が旅立ったから、よろしくお願いします」と言いました。今日こうしてインタビューを受けながらしゃべってるとどうしても泣きますし、つらいです。子どもに先立たれるつらさを、身に染みて感じました。

--どんな表情が浮かぶ

 北島 「焼き鳥買ってきたよ」って、しょっちゅう来るんです。「このカツがうまいんだ、あったかいから今のうちに食いなよ」って来るんです。昨日、おとといも、あいつ玄関から「オイ」って入ってきて「これ買ってきたから食べな。これジャンパーおやじに合うと思う」って、優しさがね。毎回そういう姿が出てきちゃう。だから寂しい気持ちはあります。