尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(71)が、4月から小学校で「道徳」が教科化されたことについて、「時代錯誤も甚だしいのではないでしょうか?」と疑問を投げかけた。

 尾木氏は13日放送の日本テレビ系「シューイチ」に出演。正式教科となった道徳の授業について解説した。授業では国の検定に合格した教科書によって22項目の「価値」が教えられられるという。正式教科となったことで、従来とは違って評価(成績)が必要となり、道徳観についての「正解(結論)」が用意されるため、「結論があるわけですから、(生徒たちは)思ったことを自由に言い合えないという矛盾が出てくる」と問題点を指摘。さらに、求められる「答え」を予想することで“良い子”を演じる生徒が増えることも懸念した。

 尾木氏は14日のブログでも道徳教科化に言及。「そもそも道徳的価値を国家が決めるなんて時代錯誤も甚だしいのではないでしょうか? 22もの価値を【議論する】なら意味があると思いますが 正しい価値を教えて それを理解し改善・実行の努力をしているかどうかを教師が評価する 成績を付ける これってありなんでしょうか?」と問題提起した。