俳優の椎名桔平(53)が4日、都内で開催されたWOWOW連続ドラマW「不発弾~ブラックマネーを操る男~」(10日スタート、日曜午後10時)の完成披露試写会に出席した。

 同ドラマは、食肉偽装問題が題材の「震える牛」など社会の闇をえぐりだす作品で注目される作家、相場英雄氏の同名小説が原作。7年間で1500億円の不適切会計が露呈した大手電機メーカーの裏で暗躍する椎名演じるダークな主人公・古賀遼を黒木メイサ(30)演じる捜査2課刑事・小堀弓子が追う社会派ヒューマンサスペンスドラマ。

 ドラマでは、約40年間の話が描かれるといい、椎名は「40年間の話が行ったり来たりする。僕は20代後半から50代まで30年間くらいを演じている」とし、「(撮影が)時間軸通りなら良いのだけど、午前は50代、午後は20代、そして、また30代に戻る。そうやって撮影していくのが初めてで、めまぐるしい衣装チェンジなんかをしながらやってました」と、苦労を明かした。

 また共演の奥田瑛二(68)は、今回、作中で29歳も演じたといい、「当時はバブルで、その時はキャーキャー言われていたのだけど、その顔はもう戻らないんだよ。でも、いや~見事だった。さすが奥田瑛二、バブルを乗り越えたなって」と、自画自賛し会場の笑いを誘った。

 この日は他に、宅麻伸(62)原田知世(50)も出席。黒木が、椎名が初共演の原田の美貌を絶賛していたと明かすと、椎名は「僕が20代の時、原田さん主演のあるオーディションを受けて、落ちたんですけど、そのときに受かっていれば、ずいぶん違っていたかも」と照れながら話し、会場の笑いを誘っていた。