お笑いコンビ、カラテカの矢部太郎(41)の漫画で、第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した「大家さんと僕」(新潮社)の登場人物である「大家さん」の訃報に、ファンや芸能人たちから悲しみの声があがった。

矢部は23日更新のツイッターで、大家さんが亡くなったことを伝え、「もっと話したかったし、聞きたいこともたくさんありました。お見送りをした今は、大家さんと過ごした日々を思い出しながら、ただただご冥福をお祈りするばかりです」と悼んだ。

ネット上では同作品の多くのファンが追悼。品川庄司の品川祐はツイッターで「とても悲しい・・・けど、きっと太郎との日々は楽しかったと思うし、漫画の成功を喜んでいらしゃったと思います。大家さんのご冥福をお祈りいたします」と悼み、「マナカナ」の三倉茉奈は「矢部さんと出会えて、大家さんはきっと幸せだったんじゃないかと思います。漫画から溢れ出る大家さんの人柄や言葉、想い、これからも大切にしたいです。大家さんのご冥福をお祈り致します」と追悼した。

また、手塚治虫さんの娘で手塚プロダクション取締役の手塚るみ子さんも「矢部さんの人生に新しい漫画家という道を作ったのが大家さんのおかげであったなら、大家さんの人生もまた、これほどまで全国の人に親しまれ愛され惜しまれる存在になったのは矢部さんのおかげ。きっと幸せだったに違いない。伊勢丹へ向かうクルマは雲の上までいってしまった。どうぞごきげんよう」とツイートした。

「大家さんと僕」は先月50万部を突破した。トホホな芸人の「僕」(矢部)と、一風変わった1928年(昭3)生まれの大家のおばあさんとの、8年前からの交流の日々を描いた4コマ漫画。「ごきげんよう」とあいさつし、世話好き。階下からよく矢部に電話もかけてくるとか、一緒に新宿伊勢丹へ買い物に行くなど、何げない日常とその会話が読者に受けた。