米映画「プラダを着た悪魔」(06年)やアカデミー賞助演女優賞を受賞した「レ・ミゼラブル」(12年)などで知られる女優アン・ハサウェイ(36)が9日、ハリウッドの殿堂入りを果たした。

ハリウッド大通りにあるウォーク・オブ・フェイムの星形プレートに名前を刻む記念式典には、2012年に結婚した夫で俳優のアダム・シェルマンと共に出席。抱き合って受賞を喜ぶ一幕も見られた。式典には他にも10日に公開された最新作「ザ・ハッスル」で共演した女優レベル・ウィルソンや「オーシャンズ8」(18年)で共演したオークワフィナらが祝福に駆け付けた。 

「この星の下にある土地について考えました。ここにあるすべての星の下にある土地は、(ロサンゼルスの先住民)トンヴァの人々によってどのようにして千年以上にわたって守られてきたのか考えました。大切なのは今もここに彼らが暮らしていることに言及することだと思います。この星は私のものではなく、ハリウッド地区のものでもありません。地球のほんの一部の空間にすぎず、皆が共有しているのです」とスピーチしたハサウェイ。ロサンゼルスに先住民がいることや彼らが経済的に困窮していることなどほとんどメディアに取り上げられることがない事実に触れることで、社会問題として関心を集めたいという思いが伝わる式典となった。(ロサンゼルス=千歳香奈子)