女優広瀬すず(20)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の17日に放送された第41回の平均視聴率が22・2%、18日放送の第42回が22・2%(ともに関東地区)だったことが20日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第15回の23・6%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、東京に行きたい本当の理由を家族に伝えられず泰樹に後押しされてしまったなつ。雪月に立ち寄ると、東京の川村屋で働ける手はずを整えたと聞かされた。なつは、東京に行く本当の理由を言えずにいたが、とよ(高畑淳子)からだけは気持ちを悟られ、「じいちゃんに素直に話したらいい」とアドバイスを受けた。翌日の夕方、なつは泰樹に謝り、「東京にはやりたいことがある。漫画映画を作りたい。じいちゃんがここにひとりで開拓したみたいに挑戦したい。酪農を…じいちゃんを裏切っても」と話すと、泰樹は「裏切った…ふざけるな」と大声を上げたが、なつに近寄り「よく言った。それでこそ私の娘だ。行ってこい。行って東京を耕してこい」と涙しながらなつの東京行きを許した。

本当の理由を家族に打ち明けたなつは、真っ先に天陽の家に笑顔で向かい報告した。天陽の父正治(戸次重幸)はなつが陽平(犬飼貴丈)と同じアニメ製作の世界を目指していることを知り、つながっていられることに安堵した。また、弥市郎(中原丈雄)と砂良(北乃きい)親子のところにも行き報告していると、なぜか照男が牛乳を持って現れた。なつは照男が砂良のことを好いているのではないかと察知した。

時が過ぎ3月、夕見子は大学受験、なつは東京へ向かうまでの間、酪農に精を出した。そして高校の卒業式を迎えた。式を終えたなつは、天陽の所に行くと、天陽が飼っていた牛に子供が産まれていた。早く泰樹に知らせに行こうとなつが家に戻ろうとすると天養が後を追いかけてきた。そしてなつに「俺は待たんよ。なつが帰るのを待たない。頑張れ。頑張ってこい」とエールを送り、別れの握手を交わした、という内容だった。