マドンナ(60)が、駆け出し時代のパワハラについて初告白。セックスと引き換えにレコード契約をオファーされたが、数え切れないほど何度も断ってきたと明かした。

マドンナは英ガーディアン紙インタビューで、「何人の男が、“俺と寝たら契約する”といってきたことか。セックスと引き換えにね」と話した上で、「音楽業界に当時、もっと政治的で発言力のある女性たちがいればよかったと思う」と語った。

同時に、「権力を乱用する人々はどこにでもいる。映画界だけでなく、音楽界にもね。音楽アーティストは個人的なやり方で問題提起できるけど、映画スターにはその手段がない」とした上で、映画界には女性の品位を落とすために権力を乱用する男性たちが多いと批判した。

また、強姦(ごうかん)や性的虐待容疑などで、昨年5月に逮捕および訴追されたハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン被告(67)について触れ、1991年のドキュメンタリー映画「In Bed With Madonna」で仕事をしたが、当時から被告の行状は知られており、皆が見て見ぬふりをしていたと語った。(ニューヨーク=鹿目直子)