女優広瀬すず(21)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の19日に放送された第95回の平均視聴率が20・6%、20日放送の第96話が21・2%(ともに関東地区)だったことが22日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第15回の23・6%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、朝早く、夕見子(福地桃子)と高山(須藤蓮)は十勝の家族に居場所を伝えてしまったことで、東京を離れると伝えに風車にきた。夕見子の言い分に対して、なつも思いをぶつけ言い合いをしていると、高山も「飯も作れない女なんてどうでもいい」と夕見子とは別れることに。そこへ北海道からやって来た泰樹(草刈正雄)が高山に会うや、「抹殺」と言いながら左拳で殴った。そしてそれを見ていた夕見子は泰樹の胸で泣いた。その後、なつは泰樹の希望でパフェを食べに行く後ろ姿を見て、何かをひらめいた。それは大樹の怪物を後ろ姿で描くことだった。

短編映画の動画の完成を迎え、声を吹き込む作業が進められた。咲太郎(岡田将生)の事務所の蘭子(鈴木杏樹)らが声を吹き込み映画が完成した。仕事を終えたなつらは、しばしの休息で麻子(貫地谷しほり)ら東洋動画のメンバーらとピクニックに行った。そこで麻子はアニメーターを辞めて、結婚して建築家の彼とイタリアに行くことをみんなに伝えた、という内容だった。