東京・品川区立八潮学園初等部5年生の山崎このみさん(10)が20日、世界最年少のプロミュージックプロデューサーとしてギネス記録の認定を受けた。同日、同校で認定の盾を授与された。

ピアノ教則本「ブルグミュラー25の練習曲」をパソコンと電子楽器などで演奏するデスクトップミュージック(DTM)により、ピアノ、ドラム、パーカッションなどのパートを独自にアレンジして音楽アルバムとして完成させた。これまでの世界記録は12歳361日。山崎さんは今年3月の完成時点で10歳221日であり、記録を2年140日更新した。

ギネス公式記録認定員のジャスティン・パターソンさんから記念の盾を授与されたこのみさんは「ブルグミュラーをやったきっかけは去年の夏休みの自由研究です。ひとつひとつの曲に合わせてリズムを考えたり、ユニゾンしたりと難しかったことは多かったけどいい思い出になりました」と笑顔を見せた。

このみさんはNHK「天才てれびくん」などの音楽プロデューサーを務めた堤照薫さんに2年前から師事。ドラムとDTMに取り組み、アレンジは昨年の夏休みを使って、完成させた。授賞式に続き、記念の演奏会では、DTMとドラムを駆使し、「一番好きな曲」という「貴婦人の乗馬」などを披露した。

すでにKonomiというアーティスト名で、小学生4人組のドラムユニット「Childrex Tokyo」も結成。品川区のイベントにも出演しているこのみさんは「これから私は音楽家と小学生という二足のわらじでやっていきます。一生懸命努力して世界で活躍できるようになりたいです」と話した。