紀伊国屋ホール改装前最終公演は「熱海殺人事件」

来年2月に始まる東京・新宿の紀伊国屋ホールの改装工事前の最終公演で、つかこうへい氏作「熱海殺人事件 ラストレジェンド~旋律のダブルスタンバイ~」(来年1月14~31日)が上演されることが19日、分かった。

紀伊国屋ホールは1964年(昭39)の開場以来、演劇の聖地として数々の劇団の名作が上演され、演劇ファンに愛されてきた。しかし、都選定歴史的建造物の紀伊国屋ビルが耐震補強の改修工事に入り、同ビル内のホールもロビー、客席、楽屋が改装される。56年の歴史を持つ同ホールの改装前最後の公演に選ばれたのが「熱海殺人事件」だ。

73年の初演以来、推定累計8500ステージも上演され、同ホールでは76年の上演以来、三浦洋一、風間杜夫、阿部寛、石原良純らの主演で何度も再演を重ねている。全国の演劇ファン学生の「東京に出たら、紀伊国屋でつかこうへいの『熱海』を見る」が合言葉となり、ホール史上最多の514回を数える人気作。

今回は岡村俊一氏の演出で、木村伝兵衛部長刑事に味方良介と荒井敦史、女性警官水野につか氏の愛娘で元宝塚娘役トップ愛原実花と乃木坂46新内眞衣、熊田刑事にノンスタイル石田明と細貝圭、大山金太郎に池岡亮介と松村龍之介がダブルキャストで出演。岡村氏は「紀伊国屋ホールと言えば『熱海』。つかさんの遺志として上演し続ける」と話している。