松坂桃李(32)が20日、都内で行われた主演映画「孤狼の血 LEVEL2」(白石和弥監督、8月20日公開)完成披露プレミアイベントで、18年の前作「孤狼の血」に主演した役所広司(65)から託された、オオカミが彫り込まれたジッポーライターを「お守りのように持って」主演として挑んだと明かした。

松坂は劇中で呉原東署の刑事・日岡秀一を演じた。日岡は前作で、役所演じる違法行為も辞さず、暴力団とも深い関係を持つ暴力班捜査係主任・大上章吾の下で働く大卒の新人刑事だった。今作では大上が殺された3年後を舞台に、暴力組織の抗争に巻き込まれ殺害された大上の後を継ぎ、広島の裏社会を治めていたが、鈴木亮平(38)演じる上林成浩が出所後、悪魔のような所業で各所で殺人、暴力行為を繰り返し、絶体絶命の窮地に追い込まれる役どころだ。

松坂は「作中で3年の月日がたった設定ですが(前作から)実際も3年たっている。思いを、ぶつけたかった。ライターは実際に前作の時に、役所さんに頂いて、お守りのように持っていた。ようやく生かせることが出来た」と感慨深げに語った。ライターは劇中でも使っている。

今作から参加した、尾谷組若頭橘雄馬役の斎藤工(39)は「前作の後、松坂さんと違う作品でお会いし、ライターを持っていた。作品への思いをヒシヒシと感じた」と、松坂のライターに込めた作品への思いを垣間見たエピソードを語った。

この日はチンタ役の村上虹郎(24)チンタの姉でスタンド華のママ近田真緒役の西野七瀬(27)尾谷組構成員・花田優役の早乙女太一(29)広島県警本部監察官嵯峨大輔役の滝藤賢一(44)安芸新聞社の高坂隆文記者役の中村獅童(48)広島仁正会の綿船陽三会長役の吉田鋼太郎(62)が登壇した。