ジャニーズWEST小瀧望(25)が28日、東京・世田谷パブリックシアターで、初日を迎えた主演舞台「検察側の証人」(9月28日まで、全国3カ所で上演)の取材会に出席した。新型コロナ感染が広がる中での幕開けとなったが「生のエンタメって本当に素晴らしい」とかみしめた。

毎日のPCR検査など厳重な感染対策を取りながら上演にこぎ着け、小瀧は「エンタメができることは当たり前じゃないと2020年は感じた。今エンタメを届ける必要があると思う」。メンバーの出演作で、久々の舞台鑑賞をした際は自然と涙があふれたという。演劇の力を実感し「見に来て良かったと思ってもらえる公演にしたい」と意気込んだ。

昨年上演の主演舞台「エレファント・マン」で読売演劇大賞の杉村春子賞と優秀男優賞を受賞。俳優として飛躍するが、自信については「全然!」と苦笑い。賞の重みを感じながらも「稽古に入ってやっと取っ払えた。成長という意識は持たずに、常に貪欲に高みを目指すことが自分にできること」と話した。

アガサ・クリスティの代表作で、容姿端麗な青年・レナード(小瀧)が殺人罪で起訴されることにより巻き起こる法廷劇だ。内容にちなんで聞かれた「最近ついたうそ」については、「まだ見ていないメンバーのドラマを、『見たよ』と言ったことがあります」とちゃめっ気たっぷりに告白。作品名については「差し控えます」とコメントし笑いを誘った。

今月14日に93歳で死去したジャニーズ事務所の藤島メリー泰子名誉会長についても触れ「グループ全員でお昼ご飯に連れて行っていただいた。毎年僕みたいな人間にもお年玉をくれる優しい方」と悼み、「作品を見に来てくださると思うので、最後まで全力で頑張りたい」と語った。瀬奈じゅん(47)成河(40)も登壇。【遠藤尚子】