女優高畑充希(29)が1日、都内で、主演映画「浜の朝日の嘘つきどもと」(タナダユキ監督、10日公開)の公開直前イベントに登壇し、エンターテインメントについて語った。

高畑は自身にとってエンタメは「酸素って感じです」と表現した。「去年まではあるのが当たり前というか、当然だったので簡単に見たいと思ったら映画館に行けるし、舞台も行けるし、ドラマの撮影とかも普通にスケジュール通りにできたいたんですけど、なくなったときに、『うわ苦しい』と思って。エンタメがなくなっても、『死にはしない』ってみんな言いますけど、私は『死ぬな』って思った。今はみんな力強く、こんな状況の中でも作品をつくって、発表して、元気をもらってっていうサイクルができていますけど、もっと早くスムーズにいい流れができたらいいなと思います」と力を込めた。

同作品の撮影は1年前に行われた。高畑は「個人的には自粛期間明けて最初のお仕事だったんですけど、その時の自分は、状況が変わって、すごくぐちゃぐちゃしていて、今より不安定でした」と振り返った。「この映画にちりばめられているタナダ監督のセリフが自分の中にグサグサと刺さって…いいタイミングでいい映画に携われたなと思いました。きっと来年には、『こんなこともあったんだな』って観れるのかな、と思ったら、なかなかまだ動いていかない部分があって…」とコロナ禍で変化したエンタメ界に、不安を隠せなかったと吐露した。

同作品については「すごく映画愛にあふれてますしメッセージ性は強いけどとっても気軽にみれますし、温かい気持ちになれると思います」とPRした。