演歌歌手水森かおり(48)が3日、新曲「鳴子峡」のご当地である、宮城・大崎市市民会館で開催された「大崎市誕生15周年記念式典」でミニステージを行った。新曲「鳴子峡」を通して大崎市を全国に発信していることから今年4月、同市から「おおさき宝大使」に任命された。

ステージに招かれた水森は「『鳴子峡』という今年1月に発売しました私の大事な、これから一生の宝物になっていく歌の舞台の大崎におじゃますることができてうれしいです。去年は、香川県小豆島が舞台の『瀬戸内 小豆島』を歌わせていただいていたのですが、コロナ禍で1度も小豆島に行くことができませんでした。地元の皆さまの前で1度も歌を披露する機会がなく1年が終わってしまったのですが、今回は、やっと皆さまの前で歌を歌うことができて本当に幸せです」とあいさつ。10年発売の宮城県のご当地ソング「松島紀行」をはじめ、03年発売の代表曲「鳥取砂丘」、そしてヒット中の「鳴子峡」の全3曲を熱唱した。

最後に伊藤康志市長(72)と同市のゆるキャラ「パタ崎さん」が花束を持って応援に駆けつけ、感激の水森は「『おおさき宝大使』に任命していただいたときに初めて市長さんとお会いしたのですが、オーラがあって、すごいすてきな方だなと思いました。ぱっと見たときに日活のスターかなと思ったくらいです(笑い)」と目を細めながら「私の歌を聴いて、鳴子峡に行ってみたいな、大崎市ってどういうところかなと興味を持っていただいて、全国からたくさんの観光客の皆さまに足を運んでいただけるといいなという思いでこれからもこの曲を大切に歌い続けていきたいです。『おおさき宝大使』として、全国の皆さまに大崎市の魅力を発信していけるようしっかりと大使の務めを果たしていきたいと思います」と話した。

その後、桜の名所として知られる荒雄公園の一角に建立された「祥雲閣」に移動し、同市が発行している広報誌「広報おおさき」の新春号に掲載するために伊藤市長と新春対談を行い、市長は「コロナでみんなが沈んだ気持ちになっているところに水森かおりさんが『鳴子峡』を歌ってくださり、大崎市にとっての大変な応援歌になっていて、市民の皆さんが元気をいただいています」と絶賛すれば、「『鳴子峡』でいただいたご縁は一生ものですし、何度でも来たくなるような町ですね。今度は『鳴子峡』を歌いながら鳴子温泉につかってみたいです」と笑顔を見せていた。

水森は18年連続出場中のNHK紅白歌合戦については「あと2カ月を切りましたが、この『鳴子峡』をさらに大きなヒットにして19回目を目指して頑張っていきたい」と話した。