元乃木坂46伊藤万理華(25)が21日、東京・府中の森芸術劇場どりーむホールで行われた、第13回TAMA映画賞で最優秀新進女優賞を受賞した。

壇上でトロフィーを抱えながら「このような素晴らしい賞を頂いて今、率直に感動しております。ちょうど10年前、15歳でこの世界に入って、初めて映像作品に出て、映画に関わっていくんだろうなと、ときめいた。賞を頂けたのが、うれしいし、役と同じように映画を未来につないでいけるような役者として頑張っていきたいと思います」と時に声を震わせ、感激のコメントを口にした。

伊藤は、受賞対象作「サマーフィルムにのって」(松本壮史監督)で主人公の映画監督を目指す高校生ハダシを演じた。ハダシは時代劇を愛し、文化祭で自身が脚本を書いた「武士の青春」をゲリラ上映するため、製作に奔走する役どころだ。「私が演じた役は、学生ですけど、映画監督を目指し『武士の青春』という作品を何とか撮りきろうとした。そういう役に携わるのも初めてだったんですけど、コロナ禍もあって(映画を)撮りきろうと頑張りました。何とか、この映画を完成させようと、脚本を読んでいる時から思っていた」と撮影を振り返った。

今後については「25歳でも学生役をやったり…年齢、見かけにとらわれず小学生から、おばあちゃんまで演じられたらうれしい」と抱負を語った。