今月21日に、来年以降の無期限休養を発表した歌手氷川きよし(44)が27日、全国ツアー「氷川きよしコンサートツアー2022~歩き続ける歌の道~」の初日公演を、東京・JCOMホール八王子で行った。

黒のタキシードや、羽織はかま姿、中世の舞踏会に出てくるような豪華ドレスや、レザーのピチピチ系のパンクファッションなど変幻自在な衣装で全25曲を熱唱した。

氷川は「今年いっぱいツアーやコンサートをやらせていただき、休ませていただくことにしました。ずっと走り続けてきて、今年はもう45歳になります。休むことなくやってきたので、ここで自分の時間をつくらせてもらえたらありがたい」と切り出した。

そして「一歩外に出ると氷川きよしだと指をさされる。顔を知ってもらい、ヒットチャートに入るけど、犠牲にするものも多い。感謝の気持ちもあるけど、そこから離れたいと思いました」と心情を吐露した。

【関連記事】氷川きよしファン「これからどうすれば」「ショックだけど待っています」

それでも「みなさんに喜んでもらえるならどこにでも行きます」と語ると、会場からは大きな拍手が起きた。

アンコールでは、ピンク系のスーツで、昨年のレコード大賞で金賞を受賞した「Happy!」や自身で作詞した「WALK」などを披露。「自分の思いを我慢して生きるのではなく、自分らしく生きられることが大切」と話し、「才能や個性を生かすことが大切」「人柄や人間性が大事」などと思いも語った。

氷川は「歌で誰かのために生きる力になりたい」とも語っており、会場のファンは復帰を強く信じているようだった。