佐竹桃華(19)がディズニー&ピクサーの最新作アニメーション「私ときどきレッサーパンダ」(3月11日よりディズニープラスで独占配信)の主人公の声で、声優デビューすることが8日、分かった。

真面目で頑張り屋の女の子・メイの声を務める。メイの過保護な母親・ミン役には、木村佳乃(45)が務める。2人は、オーディションを経て、この座を射止めた。

佐竹は当時の心境振り返り、「うれしいと驚きのあまり鼻血が出ちゃいまして(笑い)。手応えがあったわけではなく、ちょっと自信がなかったので、『まさか!』と、叫んで泣いて鼻血出しての大興奮でした」。

木村も「もちろん私もうれしくて。私は娘が2人いるのですが、娘を持つ母親役ということで、非常に共感しやすい役を頂けたなと思い、うれしかったです。(娘も)何の仕事が決まるよりも一番喜んでくれました」と声を弾ませた。

佐竹は、20年に開催された「第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン」で特別賞を受賞。7月8日開幕の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」への出演も決まっている。今回は「大ファン」というディズニー&ピクサー作品で声優デビューを飾ることになった。「『モンスターズ・インク』は幼少期の頃に何十回も見かえすぐらい大好きでした。自分の人生を彩ってくれた作品の仲間入りをすることになったので、『初挑戦だからなんて言ってられないぞ!』とプレッシャーは感じました。でも、スタッフのみなさんが本当に優しくて、的確なアドバイスをしてくださったので、リラックスしてアフレコに挑むことができました」。

木村は、昨年公開のディズニー実写映画「ジャングル・クルーズ」で日本版吹き替えを担当するなど、実写版の声優としても活躍している。“実写”と“アニメーション”でのアフレコ時を振り返り、「アニメーションだと、オリジナル版の声を全部抜いたものが手元に来るので、映像に合わせようと思うと、スピードが間に合わない。どうしても、英語が終わる前に頑張って早く言おうと焦ってしまうのでそこを注意しました」と意識した点を話した。

同作は、ある出来事をきっかけに本当の自分を見失い、翌朝目覚めると、レッサーパンダになってしまうメイの突然の変身に隠された秘密や“本当の自分らしさ”をテーマに描かれるエンターテインメント。

佐竹は「お母さんと子供の関係性がすごく重要になってくるので、親子はもちろんですが、おばさんおじさんおじいちゃんおばあちゃん…とみんなを呼んで、家族で集まって見てもらいたいな」。木村は「どの世代の方にも喜んでいただけて、明るい気持ちになっていただける作品ですので、何度も見ていただけるとうれしいです」と呼び掛けた。

◆私ときどきレッサーパンダ 米国アニメーション制作会社ピクサーによる最新作。真面目で頑張り屋の主人公が、ときどきレッサーパンダになってしまうという、ユニークな世界を描いた奇想天外な物語。ピクサーはこれまで「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」「ファインディング・ニモ」などの人気作品を公開してきた。