落語家の林家たい平(57)が29日、埼玉・ユナイテッド・シネマ ウニクス秩父で、主演の映画「でくの空」(島春迦監督、8月26日より全国公開)の初日舞台あいさつに出席した。

同作は、秩父や寄居の自然をバックに、部下を亡くしてふさぎ込んでいた主人公が再生していく物語。

秩父市出身で、同市の観光大使を務めるたい平は「秩父の人に真っ先に見ていただける幸せを感じております」と喜んだ。最近、大ヒット中のハリウッド映画「トップガン マーヴェリック」をみて感銘を受けたといい「これからは『でくの空 マーヴェリック』で行こうと思います」と冗談を交えて笑わせた。

普段は明るいイメージの強いたい平だが、劇中では陰のある役柄を演じた。「監督に引っ張り出してもらって、すごく自然体にやらせていただいた。『笑点』のたい平とは違う人がスクリーンに登場していると思います」と胸を張った。

たい平の父親役で出演した林家ペーもかけつけ、「余談ですけれども、今日は岸田(文雄)総理の誕生日です。それだけのことです」と、得意の誕生日を記憶するつかみを披露。「肩の力を抜いて楽しい親子を演じました」と振り返った。

たい平の演技についてペーは、「現場で監督とディスカッションしている。すごいなと。ただ言われた通りにやるのではない。たい平師匠のそれに一番感動した。黒澤明と三船敏郎みたい」と絶賛。たい平もぺーについて「あんまり言いたくないけど、『男はつらいよ』の佐藤蛾次郎さんのようなあの風情はペー師匠にしか出せないですよね。最初は、ペーさんの印象が強いので、『ペーさんだ!』ってなるんですけど、不思議なことにだんだん僕のお父さんになっていくのが素晴らしかった」とたたえた。

ペーはすかさず「余談ですけど、ぼく本名佐藤です」と明かして笑わせた。

結城美栄子も出席した。