お笑いトリオ、四千頭身の都築拓紀(25)が23日、東京・渋谷のMIDWESTビルで、オリジナルブランドのセットアップ商品のリリース記念イベントを行う。

旬なファッションインフルエンサーとオリジナルアパレルを組み合わせる事業を展開する「インターファクトリー」というプロジェクトのもと、都築がブラックのセットアップを作りあげた。

都築にオファーが届いたのは昨年12月だった。「服を作ってみませんか-」。芸能界随一のファッション好きで知られ、ファッション誌「CHOKi CHOKi」で連載をしていた都築は、インターファクトリーのディレクターである栗林潤さんから依頼を受けるも「もともと作る側には興味がなくて。服を見ること、買うこと、着ること、スタイルングを組むことが好きだったので。自分が一生懸命作ったって、好きなデザイナーさんやブランドは超えられないと思ったので、敬意を込めて。おこがましかったので」と一度断った。

しかし、「どんな形でも好きなように作れます」と言われて考えを改めた。「『こんなの手に入ったら着たいな』と思ったものを作れる。だから自分用に作ったんです。それを他の人の手にも取ってもらえれば。だから全部1サイズ展開で、自分のジャストサイズでしか作っていないんです」。

さらに「作ったサイズが黄金比なので、これより大きいものはこれじゃないので。このサイズ感と寸法だからかっこいい」と誇った。

こだわったのは、「できるだけ体のシルエット骨格がキレイに、自分のスタイルがよく見えるように」。基本線はジャストサイズだが、腕にかけて幅を太くしたり、逆に体の細身が生きるようなスタイルにしたりと工夫を重ねた。

パンツは、ロング、ストレート、ショートと3種類。「その人のスタイリング、個性が変わるようにできている」。ジャケットはシングルとダブルの2種類。「ダブルは肩パットを入れて年代のレトロな感じを残しつつという感じ。シングルの方は、シンプルでスマートのを作りたくて、シングルの持つ、シュッとした感じをそのまま体になじむように」と説明した。

個展のように自身の作った服が並ぶ様を見て「完璧です。完璧なものができあがりました」とどや顔で笑わせた。

続けて「正直、数々の大人に迷惑をかけた。サンプルもめちゃくちゃ起こしてもらって。裾の幅を1センチ広げるかどうかだけでサンプルを起こして。『ここを1.5センチだけ伸ばしました』とか。微調整微調整でかなり時間をかけたので手に取ってもらいたいですね。ミリ単位センチ単位でもう1回ってやって、周りの人に『これおわんねんじゃねえか。これいつできんだよ』って言われながら(笑い)。逆に完成したときの達成感はありましたね」と振り返った。

制作期間は約10カ月に及んだ。「『これってお金入ってくるんですかね』っていうくらい仕事っていう感覚はなかったですね。オーダーメードスーツを時間かけてつくった感じなので、ビジネス感覚は全然ないですね」と笑顔をみせた。

質感もシックで、上品さがあふれる。「オールシーズン着られる。カジュアルにもフォーマルにも振れる。1年間、用途問わず着られる」。偶然の産物で、畳みじわが付きにくいというおまけまでついてきたという。

相方の2人から何か言葉はあったか、と問うと「いやなんかもう、(自分が)いくところまで行き過ぎちゃって、最初の頃はなんかイジっていたと思うんですけど、やるところまでやっちゃったから2人も何にも言えないというか。触れないんじゃないかみたいな目をしています。うかつに(笑い)」と明かした。

オファーを出した栗林さんから「都築さんのファッションセンスにほれこみました」と絶賛されると、都築は「うれしいですね。こういうのを通して知ってもらったり気づいてくれる人が増えていってもらえたら」と呼びかけた。