歌手山本リンダ(74)が15日、東京・渋谷区の渋谷公会堂で60周年記念コンサートを行った。

1962年(昭37)にモデルとしてデビューをした後、66年9月に「こまっちゃうナ」で歌手デビュー。いきなり100万枚超のヒットになり、翌年の紅白歌合戦に同曲で初出場した。72年には「どうにもとまらない」が大ヒット。その後も「狂わせたいの」「じんじんさせて」「狙いうち」などを連発して“リンダブーム”を巻き起こした。NHK紅白歌合戦には5回出場し、89年からはシャンソンの祭典「パリ祭」に毎年参加している。

開演前の取材では「今日の日を迎えられたこと自体、ファンの皆さんに感謝の思いでいっぱい。ライブを見てニコニコ元気で帰ってくれたらうれしい」と喜びを語った。

デビュー当時を振り返ると「モデル時代からジャズ喫茶などで歌っていました。デビュー曲は遠藤実先生が作詞作曲をしてくれたおかげでデビューができて幸せでした。その幸せが今も続いています」。

「どうにもとまらない」では“アクション歌謡”の先駆けになった。「ヘソを出して歌う第1号。そのアイデアは私が出しました。ファッションショーでは、おへそを出してワイシャツを縛ってジーンズでやっていたから。パンタロンにスリットを入れたのは世界で初めて。元祖です」と胸を張った。

今でもステージを縦横無尽に動き回る。その元気のもとは「食べ物に好き嫌いがないから。お肉に野菜も果物も好き。そして体を動かすのが好き。階段を上るのも自転車も好き。坂もえいえいえいとこいでいます。それと何よりも曲にエネルギーがある。歌うと元気いっぱいになる。音楽にはそういう魅力がある」と続けた。今も変わらぬ美脚だが「ヘソ出しは恥ずかしい」という。

ヒット曲タイトルにかけて「最近、困ったことは何か」と質問されると「私、普段からぽーっとしているから、階段でこけそうになる。でも、平均するとうれしいことの方が多いのかな。ありがたいなって思います」。さらに「最近、狙いうちをしたことは?」と聞かれると「何があるかしら…。リンダ、困っちゃう!!」とおなじみのセリフで盛り上げた。

公演には氷川きよし(48)がゲスト出演。何度か共演はしているが、山本の単独ステージに出演するのは初めて。「OKしてくれてすごくうれしい。きよしさんを狙いうちで独り占め。KIINAちゃんありがとう」。そして「こうして歌えるし、動くこともできる。できるだけ長く歌っていきたい。70周年を目指します。みんな、頑張って生きましょう」と笑顔でファンに呼びかけた。