タレント壇蜜(45)が27日、都内で行われた香港映画「旅立ちのラストダンス」(アンセルム・チャン監督、5月8日公開)のトークショー付き先行上映会に参加した。
香港の伝統葬祭儀式「破地獄」を通じて生と死、人の絆を描いた作品。葬儀場や遺体安置所でロケを行うなどリアリティーに徹底的にこだわった。24年に公開され、主要な映画賞レースを席巻して歴代興収NO・1の記録を樹立した。
壇蜜は遺体保全や修復を行う「遺体衛生保全士」の資格を持っている。
「ごきげんよう~。壇蜜です。雨パラパラの中、ありがとうございます」とあいさつ。映画を見た感想について「祈りの形というのは世界で違うなと思った。でも祈りはどこの世界にもある概念。香港の儀式と世界観はしっかりと心に響きました」。
壇蜜が「遺体衛生保全士」の資格を持つきっかけは恩師の死去だった。「恩師が亡くなって、『生きる』と『死ぬ』ことの考え方が少し身近になった。人はいつか死んじゃうタイミングがある。そして命は1個しかない。いつか人は死ぬ」。
日本と香港での故人の見送り方については「変わらないところは、遺族がいて喪主がいて、遺族は悲しむ暇もないくらい忙しいこと。違いは(香港は)踊りが出てくるところ。葬儀社と道士が2人でタッグを組むのが日本にはない」。
現在、葬儀の仕方は多様だ。「そう。小さなカプセルで宇宙に飛ばすこともある。これには度肝を抜かれた」という。
理想の葬儀については「故人さまと(残された)ご遺族、二つの世界があって、そこを葬儀が仲介する。どっちかに偏らないバランスの取れた葬儀をしたい。自分にはそれができなかったこともあって、その時は悲しくて申し訳なかった。逆に人づてにお礼を言われた時はうれしかった」。そして「施術の最中は故人さまがきっとどこかで見ているという思いで作業をしていました」と振り返った。 そして亡くなった自身の祖母についても語った。共働きの両親に代わり、長年育ててくれたのが祖母だった。その死去のショックから23年に2度入院した。「祖母は亡くなったけれど私の心の中で生きている。毎日、お水と線香をあげて手を合わせている。それができるのは私が祖母を忘れていないということ」と話した。



