<連載「気になリスト」(31)>

 「体の周りに白いオーラが見えた」

 女優大野いと(17)が、所属事務所の先輩、綾瀬はるか(27)を初めて見た時の言葉だ。おっとりとしていて、独特の表現を使うコメントなど、綾瀬のイメージに重なってもみえる。実は、芸能界入りのきっかけも綾瀬が関係する。中学1年生だった08年、綾瀬の主演映画「おっぱいバレー」の撮影が、当時住んでいた地元・福岡で行われた。「撮影の裏側が見たかった」とロケ地を訪れた時、今の所属事務所スタッフにスカウトされた。

 「若いうちに水着はやっておいた方がいいよ」

 大野の心に今も刻まれている綾瀬の言葉だという。雰囲気が綾瀬に似ていると伝えると、うれしそうな顔を見せる。憧れの存在なのだ。

 「いとは、み~んなのいとだから♡」

 最近ハマッているTBS田中みな実アナのモノマネをしてみせる。「みな実アナはかわいい!

 私、自分がかわいく見えるしぐさを発見することが趣味」という。「ぶりっ子好き」を公言するのも珍しい。

 「整形したい」

 周囲から「かわいい」と言われるが「私は美人じゃない。みんな錯覚していると思う。いろいろ直したいところがあります」。ところが、母親に軽い気持ちで整形願望を伝えると、こっぴどく怒られたという。

 「史上最速の1年だった」

 今年は多忙だった。映画は「愛と誠」「ツナグ」、ドラマは「最高の人生の終り方」「黒の女教師」に出演。ファッション誌「セブンティーン」の専属モデルも務めている。さらには30日開幕の全国高校サッカー選手権の8代目「応援マネジャー」にも就任した。堀北真希、新垣結衣らもこのマネジャーを経験して、人気、知名度を上げた。

 夢を聞くと、ユニークな表現で答えた。

 「100人の観客がいたら95人が感動するような女優になりたい」

 出身地の福岡県中間市は芸能界の大先輩、高倉健(81)も生まれた場所。高倉以来、大スターは生まれていない。「うれしいですけど、すごいプレッシャーです」。健さんに少しでも近づけることができれば、夢は、かなうかもしれない。【三須一紀】

 ◆大野(おおの)いと

 1995年(平7)7月2日、福岡県生まれ。亥(い)年生まれから「いどし→いど→いと」と名付けられた。2歳上の姉は戌(いぬ)年生まれで「いぬ→ぬい→縫」。11年映画「高校デビュー」で主演デビュー。江戸時代後期に民衆と蜂起した大坂町奉行与力の大塩平八郎の大ファン。両親、兄2人と姉。168センチ、B80-W59-H85センチ。血液型O。(12月24日付

 紙面から)